耳鼻咽喉科気管食道科山下医院
はな
「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」
風邪・副鼻腔炎・花粉症だけではありません。上咽頭炎(鼻腔後端にある扁桃の炎症)の場合は腫脹が強いと呼吸の流れが遮断されて頑固な鼻づまりが生じます。一方、排膿が多いと鼻水が喉へ垂れ込むため、咳払いをやめられないケースも少なくありません(副鼻腔炎の後鼻漏と酷似)。同部位にトーンワルト病と称される先天性膿疱が存在し、膿疱内炎症を伴う場合は頑固な後頭部痛も出現します。さらに炎症が激しくなると近傍の脳神経(舌咽・迷走・副・舌下神経等)へ影響することも報告されています。膿疱が破綻すれば後頭部痛は改善しますが、悪臭ある後鼻漏が生じます。案外多いものとして、温度差や気圧差に対応できず生じる血管運動性鼻炎、食事中にのみ出現する副交感神経由来の鼻水など、体調によって変動するものも少なくありません。変動の仕組みはこちら参照→
「鼻がかゆい」
花粉症だけではありません。みみの頁「耳がかゆい」と同じ理由で触り過ぎによって治まらなくなるものも少なくありません。
「鼻が痛い」
鼻・副鼻腔炎や腫瘍・癌に伴う炎症だけではありません(ただし、慢性副鼻腔炎は膿汁充満の結果、圧力上昇による痛みもあり)。当初は軽症であった「鼻がかゆい」も触り過ぎによって、「鼻水」もかみ過ぎによって炎症が生ずることもあります。歯ぎしり・食いしばり・表情筋トレーニング等にて表情筋緊張が鼻周囲に生じれば鼻が痛いと感じることもあります。
「鼻が乾燥する」
意外に思われるかもしれませんが、注意すべきは脱水によるものです。体の水分量が不足しているため、放置すると全身に問題が発生する可能性があります。熱中症対策と同様、季節を問わず水分摂取は大切です。また前述の「鼻がかゆい」同様、触りすぎによって炎症が生じ、鼻粘上に痂疲(いわゆる鼻クソ)が蓄積している場合も少なくなく、特に「鼻を清潔にしておきたい」という気持ちが強い場合に生じるようです。
「鼻血」
鼻は血管が豊富にあるため7~8割が鼻の触りすぎ・かみ過ぎによるものです。一方、鼻・副鼻腔腫瘍からのもの・慢性副鼻腔炎からのものもありますので、鼻腔ファイバースコープ等による出血源の精査が必要です。さらに他の疾患のため「血管が弱い・止血しにくい」ケースもあり、以下に列挙します。高血圧・糖尿病・肝機能障害・血液疾患・薬剤性(脳・心筋梗塞予防薬のことで、いわゆる血液をサラサラにする薬)・遺伝性出血性毛細血管拡張症(オスラー病:指定難病227)
「においがしない・わかりにくい」
風邪・副鼻腔炎・花粉症・外傷(神経切断等)だけではありません。自律神経系の調節障害による嗅覚神経系の感度低下も少なくありません。その特徴は、体調(自律神経系の余力)によって症状が変動するところです。言い換えるならば「ストレスが大きいと制御出来ず発症し、ストレスが小さいと発症しない。」というものです。常に体調は整えておきたいものです。自律神経系の仕組みはこちら参照→
「鼻骨骨折」
骨折した鼻骨は、2週間で癒合するため、骨の偏位がある場合、2週間以内に、整復術を実施する必要があります。ただし、外見上の偏位がほとんど無く鼻閉も無い場合は、そのまま癒合目的で、2週間経過観察することもあります。見た目が気になる場合は形成外科への紹介となります。
「いびき・就寝中の呼吸停止」
こちら参照→